こちらは、随分と過ごしやすい日になりました。風がそよそよしていて心地よいです
今日は、月に一度の高齢者施設でのワークショップでした。
「カラーセラピー講座」と呼ばれているこの講座では、平均年齢90歳の方々が、毎回1時間、カラフルな教材と関わりながら、お部屋にお持ち帰りになれるクラフト作品を完成させます。
メンバーは、都度、それぞれで、作る物も毎回ことなりますから、皆さんにとっては、いつもチャレンジの連続です
「初めてこんなことしました」(お忘れになっている場合もあります)
「難しいね〜」
「一体、何ができるの?」(見本を置いていますが、これまた作業に夢中になられると、見本のことが頭から抜けてしまう方もおいでです)
「そう、難しいの!」
「ごめんね、難しいことさせて!!」
「でも、あんまりにも簡単でも、きっとつまらないと思うよ!!!」
と、大声でエールを送りながら、完成に向かってもらいます。
1時間で取り組むことができる作業工程を考慮しながら、季節感を反映させた作品を用意するのですが、やはり色彩は大切です。
大切と言うより、色彩のもつ底力のようなものを、最も痛感できるのが、この講座です。
教材が鮮やかで多彩であると、「うわぁ〜綺麗!今日はこれを作るの!嬉しい!」と歓声があがります。
ですから、春や夏はもとより、秋であっても、冬であっても、鮮やかで多彩であることを心がけています。
私の衣服もその一つです。
色彩に関連したお仕事の場合、着衣は教材の一つ、ととらえていますが、この日はどちらかというと、衣装のような感じです
ご参加の方が、目で楽しむことができたり、「素敵な色ね〜、そういえば、私も娘の時にね、、、」と会話の口火になったり、気分が明るくなったり、和んでいただけるような色合いを着ていきます。
この日ばかりは、“シック”や“トレンド”などには、無頓着で、ひたすら“綺麗な”色を着ていきます。
喜んでくださる姿が、格段に違ってくるからです。これまでの20年の経験の中で、学んできたことの一つです。
地域性や、時代性、主観的嗜好など、色彩への反応は、多元的なものですが、それを超えた根源的な色彩の存在というのも、確かにあるな〜と、いつも初心に戻るような気持ちになります。
「先生と、以前に作った物も、お部屋に飾ってあるけれど、やっぱり置いてあると綺麗ですね。」
「家の者もね、『綺麗だね〜』って言ってくれるんですよ、尋ねてきた時にね。」
こんな風に言っていただけると、本当に嬉しくて、準備の疲れも吹っ飛びます
クラフトは表現アートセラピーなどでも行われますし、描画であれば、インナービーングセッションやハート瞑想でも、必要に応じて用いています。様々なレベルで、有用性が高いアプローチだと思っています。
リネン素材のストールです。
この夏は、濃紺のノースリーブワンピースに合わせることにはまっていました。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
さぁ、“ゆる気”に“機嫌よく”いきましょう。